障がい者雇用の研修・セミナー

障がい者雇用の研修・セミナーとはどのようなものか

障がいのある方を雇用する上で必要な研修・セミナーは、人事担当者の理解はもちろんのこと、現場担当者の理解を得るためにも活用できるものです。障がい者雇用の研修・セミナーは、具体的にどのようなものなのか、目的も併せてご紹介します。

障がいのある方と一緒に働くうえで必要な心構えや対応方法を学べる

障がいのある方と一緒に働くうえで、必要な心のあり方や対応方法、業務における指示の出し方など、コミュニケーションについて学べる研修があります。具体的には、違いを個性として受け止め、できないことではなく、できることに着目するとプラス思考思考で対応できるようになります。

障がいのある人を採用するうえでの書類選考のポイントを学べる

障がいのある方を採用するうえでの書類選考のポイントを学べる研修もあります。障がいのある方を採用する際の代表的な悩みの1つに書類選考があげられます。人事の経験が豊富なスタッフであっても、障がいのある方を採用する際、どこを見て何を判断すればいいのかわからず迷ってしまうこともあるでしょう。

このような研修やセミナーでは、代表的な応募書類である、履歴書・障害者手帳・職務経歴書を取りあげ、どのような障がいであっても、選考時に共通して活用できる、特に重要な確認ポイントについて理解を深められます。

障害者雇用を成功させる面接でのヒアリング方法を学べる研修もあり

障がい者採用の面接では、いつ・どのように質問をするのが適切なのか迷う方もいるでしょう。一般の採用面接とどのような違いがあり、どういった点に気を付ければよいのかわからない方もいると思います。

障がい者採用の面接を効率的に進めるために、障がいについて質問をするタイミングや質問を行う際の注意事項、効果的な質問の展開の仕方などを学べる研修もあります。特に面接での判断が難しいと言われる視覚障がい・聴覚障がい・精神障がいを取りあげ、面接で確認すべきポイントを学べるのが魅力です。

障がい者雇用の研修・セミナーによる 障がい者雇用の課題解決の事例

映画館運営会社の事例

映画館運営会社の事例です。全国の店舗人事担当者に向けた集合研修を実施しました。集合研修によって、お互いの経験などをディスカッションすることで、社内での障がい者雇用へのイメージに変化が見られました。各店舗において、近隣の学校や支援機関と連携をとりあい、積極的に採用しています。

参照元:株式会社スタートライン公式HP(https://start-line.jp/blog/_1358/

明日から使える障がい者雇用の知識やスキルを身に付けられる研修

明日から使える障がい者雇用の知識やスキルを身に付けられる研修が実施されました。その研修では、障がい者雇用に関する知識を学び、参加者同士で課題共有から気付きを得たり、明日から使える知識やスキルを身に着けたりすることを目的としています。

参加された方からは、障がいを持つ部下に対する対応の方向性を明確にできたという方や、現実的なマネジメントについて理解を深められた方、配慮や甘えの違い、それぞれ個別に対応が必要な点について学びを得られた方がいました。

参照元:株式会社スタートライン公式HP(https://start-line.jp/blog/case-obayashi-kensyuu/

江東区役所における研修会を行った事例

江東区役所の事例です。障がい者雇用を行う際の悩みとして、区役所の職場内での異動があるため、ずっと同じ部署に配属というわけにはいきません。人事制度は、基本的に全スタッフ同一で、時短勤務などの特別な配慮が困難な状況といった悩みがありました。研修では、障がい者雇用の差別禁止や合理的配慮について学ぶほか、ケーススタディと発表を実施しました。

その結果、理想と現実のギャップを埋めていくために、職場としてどう行動していくべきか参考になったという声や、産業医などのバックアップを得ながら取り組みたいという前向きな声が聞かれました。

参照元:株式会社スタートライン公式HP(https://start-line.jp/blog/case-koto-training/

障がい者雇用の研修・セミナーの メリット・デメリット

障がい者雇用の研修・セミナーのメリット

障がい者雇用の研修・セミナーを受講すると、障がい者雇用促進法による雇用義務と社会の状況についてより理解を深めやすくなります。また、障がいのある方を採用するうえでの書類選考のポイントについて学べたり、一般の採用面接との違いや対応における注意点を確認できます。

研修やセミナーを受講すると、障がいのある方のできないことよりも、できることに着目し、プラス思考で対応することの大切さを学べます。そのうえで、業務の準備・指示の際の注意点も理解できるため、企業側はより万全な準備を整えやすくなります。

上記のほかには、障がいのある方の違いを個性として理解し、プラス思考で対応できるようになるなどのメリットも期待できるでしょう。

障がい者雇用の研修・セミナーのデメリット

障がい者雇用の研修・セミナーの場合、内容によっては、会社のニーズにすべて合致しているとは限りません。専門的過ぎて現場で使えない・役に立ちそうにない内容や、一般論の範疇にとどまり、有益な学びではないと感じてしまう場合もあります。研修やセミナーによっては、依頼する際の費用が発生してしまうこともあります。

わくぷら編集チームより

障がい者雇用の研修・セミナーは、障がいのある方と一緒に働くうえで必要な心構えや対応方法を学べたり、障がいのある人を採用するうえでの書類選考のポイントを学べたりするメリットが期待できます。しかし、専門的過ぎて現場で使えない・役に立ちそうにない内容や、一般論の範疇にとどまり、有益な学びではないと感じてしまう場合もあるのがデメリットです。

自社のニーズはもちろん、スタッフの困りごとや課題を明確にしたうえで、必要な研修やセミナーを見極めることが重要です。

以下のページでは、注目の農園型障がい者雇用支援サービスについてご紹介していますので、ぜひチェックしてください。